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ヨハネの手紙一 2章24節

初めから聞いていたことを、心にとどめなさい。初めから聞いていたことが、あなたがたの内にいつもあるならば、あなたがたも御子の内に、また御父の内にいつもいるでしょう。(ヨハネの手紙一 2章24節)

これからはさらに多くの異端の霊があらわれることでしょう、それらはキリストを神様であるとも処女マリアの子であるとも認めないほどひどいものかもしれません。悪魔はひとつの策略が失敗すると、かならず次の策略をひねりだすものだからです。はじめからそうだったし、これからもそれは同じでしょう。それは、私たちが神様への畏れをもって目を天国へと向け、神様から助けを求め、神様が私たちの幼い信仰を育て、御自分の力によって弱い器である私たちを守ってくださるようにお願いするためです。
(マルチン・ルター、宝石箱)

ローマの信徒への手紙 16章19~20節

なおその上、善にさとく、悪には疎くあることを望みます。平和の源である神は間もなく、サタンをあなたがたの足の下で打ち砕かれるでしょう。(ローマの信徒への手紙 16章19~20節より)

世代交代は休みなく進行していきます。ある異端が滅びると、別の異端が現れます。悪魔は決して眠りも休みもしないからです。微力ながらもキリストにお仕えして20年たった今、はっきり言えますが、私は20以上の異端の教派から攻撃を受けてきました。それらのうちいくつかは完全に消え去りましたが、なかには死にかけているハエのようにまだ手足をばたばたさせているものもあります。
(マルチン・ルター、宝石箱)

使徒言行録 20章30~31節

また、あなたがた自身の中からも、邪説を唱えて弟子たちを従わせようとする者が現れます。だから、わたしが三年間、あなたがた一人一人に夜も昼も涙を流して教えてきたことを思い起こして、目を覚ましていなさい。(使徒言行録 20章30~31節)

もしも分派分裂がなければ、
私たちは怠惰になり寝ぼけて、
しまいには、信仰も御言葉も曇り錆びてしまうでしょう。
ところが、今出現している分派分裂は、
いわば私たちや私たちの信仰や教えをピカピカに磨き上げて、
鏡のように滑らかに光を反射するようにさえします。
私たちは分派分裂を通して悪魔やその考えを知り、
それとうまく戦うことができるようになります。
結果的に、御言葉自体がそれらを通じて
どんどん明瞭に前面に出されることになるので、
多くの人が公になった争いを通して真理を知り、真理の中で強められます。
神様の御言葉はいつでも非常な効力をもっています。
それゆえ、神様は御言葉を強力な手段として用いて、
悪魔や世を駆り立てて御言葉に反抗させ、
そうして御言葉の力と価値を公に示し、
虚偽が恥じ入るようになさるのです。
(マルチン・ルターの旅のお弁当)

ルターの著作の翻訳者 高木賢(フィンランド・ルーテル福音協会)
このサイトに引用されているのは聖書新共同訳です。
聖書 新共同訳:(c)共同訳聖書実行委員会

Executive Committee of The Common Bible Translation
(c)日本聖書協会 Japan Bible Society, Tokyo 1987,1988

マルティン・ルター
1483年~1546年
神学者、牧師
宗教改革の創始者