聖書日課の本の紹介
マルティン・ルターの「旅のお弁当」
はじめの言葉
神の民は天国の永遠の栄光に向けて帰郷の旅を続けています。そこへの道は神の小羊イエス・キリストの血によって開かれました。洗礼を通して天の国籍を授けられた神の民は、約束の地の素晴らしさを覚え確信し、天の家へ向けて歩みます。
それは荒野を通る道です。多くの危険があらゆる方面から旅人を取り囲んでいます。「あなたがたの敵である悪魔が、ほえたける獅子のように、食い尽くすべきものを求めて歩き回っています」(ペトロの手紙一5章8節より)。悪魔は仲間と共に内からも外からも火矢を放って攻めてきます。落胆したり不信仰に陥ったりしないために、力と勇気が必要です。堅い信仰をもって悪魔に対抗しなければなりません。信仰が日々強められていくためには、「旅のお弁当」が必要です。天の父なる神様は、荒野を進む御民のためにそれをちゃんと用意してくださいました。「あなたがたの敵である悪魔が、ほえたける獅子のように、だれかを食い尽くそうと探し回っています。」、と詩編23編5節にあります。主の御言葉が私たちの足のともしび、道の光である時(詩編119編105節より)、私たちは迷うことがありません。よい羊飼いが御自分の羊たちを家へ連れて行ってくださいます。
この「旅のお弁当」という本が目指す大切な使命について、私たちは短く触れました。この本は読者に新約と旧約の意味を伝えるために、マルティン・ルターの珠玉の書籍群からまとめられたものです。人生の様々な状況を踏まえて、この本は毎日私たちを霊的に養い喜びと力を与える御言葉の糧を提供します。あなたも食卓に座って、食べなさい。これからも旅は続くのですから。
マルティン・ルターの「宝石箱」
「宝石箱」は、ルターの短い聖書の教えを集めた日々の聖書日課です。このテキストは以下の本(2003年 度版)の翻訳です。ルターのテキストを編集したのは、テーム・ハータヤ牧師で す。出版社はフィンランドルーテル福音協会(SLEY)です。
Martti Luther. Jalokivikokoelma. Teksti vuoden joka päiväksi. Toimittanut Teemu Haataja.