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ペトロの手紙一 1章5節より
あなたがたは、終わりの時に現されるように準備されている救いを受けるために、神の力により、信仰によって守られています。 (ペトロの手紙一 1章5節より)
ペトロはこの御言葉で次のことを意味しています。
信仰は、私たちの中で働く、尊い神様の力であり、
救いにかかわる正しい考え方を私たちにはっきりと与えます。
そのおかげで私たちはこの世のことについて正しく判断してこう言えるのです、
「この教えは正しい、あの教えは間違っている。
この生活は正しい、あの生活は間違っている。
この行いはよい、あの行いは悪い」。
信仰をもっている人が判断することは正しく真理にかなっています。
なぜなら、
そのような人は、だまされることなく、守られており、
すべての教えを裁く者だからです。
それとは逆に、
信仰やこの神様の力がないところには、迷妄と盲目があるのみです。
そこでは、人は行いから行いへと駆けずり回ります。
理性はいつでも行いによって天国に入れてもらえることを願っており、
「ほら、この行いはあなたを天国へと導くよ。
やりなさい。そうすれば救われるよ」、
とささやくからです。
こういうことから、この世に修道院などが生まれてきたのです。
神様は、不信仰な者が行いに頼るのをほうっておかれますが、
一方では、信じている私たちのことを、
地獄へ落ちることなく救われるようにと、
正しい考え方にとどまらせてくださいます。
(マルチン・ルターの旅のお弁当)