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ペトロの手紙一 1章4節
また、あなたがたのために天に蓄えられている、朽ちず、汚れず、しぼまない財産を受け継ぐ者としてくださいました。 (ペトロの手紙一 1章4節)
私たちはわざわざ購入しなければならないような
品物や遺産を待ち望んでいるのではありません。
私たちのためにすでに用意されている、
朽ちることも消えることもない遺産をいただく希望をもって、
私たちは生きています。
目には見えないけれども、それが私たちの永遠の持ち物なのです。
このことをしっかりと覚えておくならば、
この世での快適な生活に関してさほど心を悩ませることもなくなるでしょう。
この世の持ち物は、あっという間に汚れ、なくなりますが、
天国の持ち物は永遠に保たれ、朽ちることがありません。
さらに、この世の持ち物はすべて人を汚します。
この世の持ち物によって堕落しないほど
義しい人はこの世には一人もいないからです。
完全に清いのは天国の遺産だけです。
それを所有している者は永遠に清いままです。
この世の持ち物には必ず飽きが来ます。
しかし、天国の持ち物に飽きることはありません。
これらすべては、
キリストにあって神様の憐れみにより私たちに提供されており、
私たちは信じさえすれば、プレゼントとして「ただ」でいただけるのです。
人間の理性や心には理解できないほどこの大きな宝を、
「自分の行いの報い」として受けることができる、
などとどうして言えましょうか。
(マルチン・ルターの旅のお弁当)
テモテへの手紙一 6章17節
この世で富んでいる人々に命じなさい。高慢にならず、不確かな富に望みを置くのではなく、わたしたちにすべてのものを豊かに与えて楽しませてくださる神に望みを置くように。(テモテへの手紙一 6章17節)
もしも主があなたにこの世のよいものを豊かに与えてくださるならば、それを主の栄光のために用いて、主の善性を喜びなさい。ただし、花婿から高価な指輪を受け取った花嫁のように喜びなさい。花嫁は、指輪が高価であることを喜ぶのではなく、彼女がそれを花婿の栄光のために身に着けるようにと花婿がそれを与えてくれたことを喜ぶのです。神様はあなたを御自分の善性によって祝福なさいました。その神様の善性のおかげで、あなたの心がやわらかくなり、神様を感謝するようになりますように。
(マルチン・ルター、宝石箱)
マタイによる福音書 6章24節
「だれも、二人の主人に仕えることはできない。一方を憎んで他方を愛するか、一方に親しんで他方を軽んじるか、どちらかである。あなたがたは、神と富とに仕えることはできない。」(マタイによる福音書 6章24節)
お金や財産を所有することは、べつに禁じられていません。私たちは、それらなしには生きていけないでしょう。アブラハム、ロト、ダヴィデ、ソロモンや聖書にでてくるその他の人たちにも、沢山の財産とお金がありました。今でもなお、あちらこちらに、心正しいお金持ちの人たちがいます。「財産を所有すること」は、「財産つまりマモンを自分の神としてその奴隷になること」とは、まったく違います。
(マルチン・ルター、宝石箱)