ローマの信徒への手紙 7章5~6節

わたしたちが肉に従って生きている間は、罪へ誘う欲情が律法によって五体の中に働き、死に至る実を結んでいました。しかし今は、わたしたちは、自分を縛っていた律法に対して死んだ者となり、律法から解放されています。その結果、文字に従う古い生き方ではなく、“霊”に従う新しい生き方で仕えるようになっているのです。(ローマの信徒への手紙 7章5~6節)

以前には、私は、本心を神様から隠して、表面的には神様を愛しているふりを無理やり演じていました。けれども、当時の私にとって、聖書の御言葉の中で「悔い改め」という言葉ほど恐ろしい言葉はありませんでした。しかし、今の私にとっては、これほど愛らしくまた好ましい言葉は他にないのです。同じように、神様の律法も、聖書を通してだけではなく、また私たちの救い主の尊い傷を通して、私たちがそれを知るようになるときに、愛らしいものになるのです。
(マルチン・ルター、宝石箱)

ルターの著作の翻訳者 高木賢(フィンランド・ルーテル福音協会)
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(c)日本聖書協会 Japan Bible Society, Tokyo 1987,1988

マルティン・ルター
1483年~1546年
神学者、牧師
宗教改革の創始者