コリントの信徒への手紙一 1章18~19節
十字架の言葉は、滅んでいく者にとっては愚かなものですが、わたしたち救われる者には神の力です。それは、こう書いてあるからです。「わたしは知恵ある者の知恵を滅ぼし、賢い者の賢さを意味のないものにする。」(コリントの信徒への手紙一 1章18~19節)
この世は、キリストについての説教を除けば、ほかのどんな説教でも受け入れます。そのわけは、キリストについての説教はどこで宣べ伝えられたとしても、それが唯一の真理であることを認めるように要求するからです。キリストについての説教は、「賢者は愚か者であり、聖人は罪人であり、金持ちは破滅した者である」、と宣言します。それで彼らは驚き怪しみ、怒り狂うのです。
(マルチン・ルター、宝石箱)