ローマの信徒への手紙 15章1節
わたしたち強い者は、強くない者の弱さを担うべきであり、自分の満足を求めるべきではありません。(ローマの信徒への手紙 15章1節)
私たちは他人の欠点をいやいやながら耐えています。
そればかりか、
隣人に完全であることを要求しさえします。
それで、
他の人々からすっかり距離を置くことで平和と休息を得、
あらゆるいやなことから自由になろうとする人もでてきます。
これを実行できる力をもっている人の多くは、
隣人を退け、そうすることを自慢し、
「義のゆえに私はそうするのだ」、
などと言い放ちさえします。
その人は、
「悪人たちとではなく、
自分と同じような義なるよい人たちとだけ付き合いたい」、
と思っているのです。
このように振舞うのは、
自分を他の人々よりも優れているとみなしている者たち、
自分は正直な生活を送っており
(他の人々)より多くの恵みを受けていると思いこんでいる者たちです。
彼らは、
自分たちと異なるすべての人々を軽蔑し裁く一方で、
自分たちのことは宝石のようにみなすのです。
(マルチン・ルターの旅のお弁当)