ヨハネによる福音書 14章23節
イエスはこう答えて言われた。「わたしを愛する人は、わたしの言葉を守る」。(ヨハネによる福音書 14章23節より)
これはモーセの言葉でも律法の説教でもなく、キリストが私たちに対して示してくださった愛と恵みについての説教です。この恵みと愛は、キリストが私たちの罪を御自分の上に引き受けて御自分のすべてを私たちに贈るために、体と血をささげてくださったところにあらわれています。この御言葉は、それによって私たちが慰めを受け、それを通してキリストの愛を知るためのものです。もしも私たちがこのことを信じるなら、キリストが私たちに期待なさっているのは、私たちが感謝してこの信仰と告白にとどまり、キリストの喜びと栄光となるために、言葉と行いによってキリストの王国を広げていくことである、とわかるでしょう。
(マルチン・ルター、宝石箱)
イエスはこう答えて言われた。「わたしを愛する人は、わたしの言葉を守る。わたしの父はその人を愛され、父とわたしとはその人のところに行き、一緒に住む。(ヨハネによる福音書 14章23節)
この地上に生きている貧しく惨めな私たち人間が神様の住まいや庭、楽園や天国(!)にさえなりうるということほど、偉大な栄光と光輝があるでしょうか!これは、最上の、慰めに満ちた、素晴らしい、貧しく惨めな私たちに与えられた(ペトロが言っているように)最高にして最大の贈り物のうちのひとつです。それは、私たちが神様の本質にあずかって「上流階級」に所属するため、また神様が私たちをキリストを通して愛してくださるだけでも、私たちがキリストの恵みや好意をいただくだけでもなく、私たちがキリストを自分のものとしキリスト御自身が私たちのうちに住んでくださるために与えられているのです。
(マルチン・ルター、宝石箱)