ゼカリヤ書 4章6節
武力によらず、権力によらず/ただわが霊によって、と万軍の主は言われる。(ゼカリヤ書 4章6節より)
主は大人物を通して行いたくないことを、御自分の取るに足らない聖徒を通じて実現なさいます。エルサレム詣での折、まだ子供だった主イエス様は両親から離れてお隠れになり、母親が心配して御自分を捜すようにと取り計らわれました。復活されたときに主は、母親にでも使徒たちにでもなく、まず初めにマグダラのマリアにあらわれました。主は母親に対してよりも、サマリアの女や姦淫の罪を見つけられた女に対して、より優しく話しかけました。ペトロが罪に陥り「主を知らない」と否定した一方で、十字架につけられた強盗は揺るぎない信仰を得ました。これらやこれらに似た驚くような例を通じて、神様は、御霊の多様な働きかけを私たち人間が台無しにすることを許されないことを、教えておられます。
(マルチン・ルター、宝石箱)