マタイによる福音書 21章5節
見よ、お前の王がお前のところにおいでになる、柔和な方で、ろばに乗り、荷を負うろばの子、子ろばに乗って。(マタイによる福音書 21章5節より)
この方は(あなたのところに)来られます。それは確実です。あなたがこの方のところに行ってお迎えにあがるわけではありません。この方はあなたにとって尊すぎ、遠すぎるからです。お金をどんなに積んでも、いくら仕事をしても、いくら苦労しても、この方には近づくことができません。それは、あなたが自分の功績や功能によってこの方を出迎えた、などと自慢できないようにするためなのです。友よ、どのようなことをやり遂げたか、とか、どれほど有能であるか、とか、そのようなことは、この方のみもとに行くためには何の役にも立ちません。あなたにはまったく功績もなければ功能もないのです。しかし、この方は恵みと憐れみに満ちておられます。
(マルチン・ルター、宝石箱)