詩編 30編6~8節

泣きながら夜を過ごす人にも喜びの歌と共に朝を迎えさせてくださる。平穏なときには、申しました「わたしはとこしえに揺らぐことがない」と。主よ、あなたが御旨によって砦の山に立たせてくださったからです。しかし、御顔を隠されるとわたしはたちまち恐怖に陥りました。(詩編 30編6~8節より)

この詩編には、安らかな良心がどのようなものであるかが美しく描かれています。ダヴィデは全世界を水滴ほどのものと見なし、その怒り狂った嵐のような力を恐れません。主は彼と共におられ、彼の岩を強めてくださいます。しかし、彼が躓き、主が彼から御顔を隠した時には、彼は慌てふためき、その勇気と岩とを失ってしまいました。
(マルチン・ルター、宝石箱)

ルターの著作の翻訳者 高木賢(フィンランド・ルーテル福音協会)
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(c)日本聖書協会 Japan Bible Society, Tokyo 1987,1988

マルティン・ルター
1483年~1546年
神学者、牧師
宗教改革の創始者