詩編 103編2~3節

わたしの魂よ、主をたたえよ。主の御計らいを何ひとつ忘れてはならない。主はお前の罪をことごとく赦し/病をすべて癒し(詩編 103編2~3節)

もしも私たちが罪を忘れてしまうならば、恵みも取るに足りないものとみなしていることになります。もしも、私たちが自分たちの犯罪を忘れてしまうならば、神様に感謝することもなくなり、自分の罪深さを悲しむ気持ちも消えて、もっと悪い罪や犯罪を平気で行うことに慣れてしまいます。それゆえ、私たちは今までに犯してきた罪のことを考えて、神様に、「私はこのように生き、このように行ってきました。私の罪をすべて忘れてくださった神様を賛美します」、と言わなければなりません。このようにして、恵みはすばらしいものに変わり、あなた自身は好ましい信仰生活に留まることができます。要するに、もしもあなた自身が自分の罪を思い起こしてそれを心に留めるならば、神様も御自分の恵みと憐れみとを御心に留めてくださるのです。
(マルチン・ルターの旅のお弁当)

ルターの著作の翻訳者 高木賢(フィンランド・ルーテル福音協会)
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(c)日本聖書協会 Japan Bible Society, Tokyo 1987,1988

マルティン・ルター
1483年~1546年
神学者、牧師
宗教改革の創始者