マタイによる福音書 6章14節
もし人の過ちを赦すなら、あなたがたの天の父もあなたがたの過ちをお赦しになる。(マタイによる福音書 6章14節)
キリストはここで罪の赦しを、
私たちも罪の赦しを与えることに結び付けておられます。
それは、
クリスチャンが互いに愛し合い、
信仰と主からいただいた罪の赦しに心を留めて、
休みなく隣人に罪の赦しを与えていくことを義務付けるためです。
こうして私たちが隣人に対して意地の悪いことをせず、
愛の中で生きていくように、
また、たとえ私たちが何か悪いことをされても
(この世ではそういうことがよくありますが)、
いつも相手の罪を赦す習慣を身につけるためです。
しかし、これとは逆の態度をとる場合、
私たちには罪の赦しが与えられないことを、
知っておくべきです。
こうして堅く強い紐が作られ、
それによって私たちはひとつにされるのです。
それは、
私たちが互いの意見の違いのせいで紐をだいなしにはせず、
愛をもって互いを耐え忍び、
一致した心を保つようになるためです。
これが実現するとき、
クリスチャンは正しく信じ愛する完全な存在になります。
クリスチャンの中にある他の欠点は拭い去られ、
完全にその罪が赦されます。
(マルチン・ルターの旅のお弁当)