マタイによる福音書 6章14節

もし人の過ちを赦すなら、あなたがたの天の父もあなたがたの過ちをお赦しになる。(マタイによる福音書 6章14節)

キリストはここで罪の赦しを、
私たちも罪の赦しを与えることに結び付けておられます。
それは、
クリスチャンが互いに愛し合い、
信仰と主からいただいた罪の赦しに心を留めて、
休みなく隣人に罪の赦しを与えていくことを義務付けるためです。
こうして私たちが隣人に対して意地の悪いことをせず、
愛の中で生きていくように、
また、たとえ私たちが何か悪いことをされても
(この世ではそういうことがよくありますが)、
いつも相手の罪を赦す習慣を身につけるためです。
しかし、これとは逆の態度をとる場合、
私たちには罪の赦しが与えられないことを、
知っておくべきです。
こうして堅く強い紐が作られ、
それによって私たちはひとつにされるのです。
それは、
私たちが互いの意見の違いのせいで紐をだいなしにはせず、
愛をもって互いを耐え忍び、
一致した心を保つようになるためです。
これが実現するとき、
クリスチャンは正しく信じ愛する完全な存在になります。
クリスチャンの中にある他の欠点は拭い去られ、
完全にその罪が赦されます。
(マルチン・ルターの旅のお弁当)

ルターの著作の翻訳者 高木賢(フィンランド・ルーテル福音協会)
このサイトに引用されているのは聖書新共同訳です。
聖書 新共同訳:(c)共同訳聖書実行委員会

Executive Committee of The Common Bible Translation
(c)日本聖書協会 Japan Bible Society, Tokyo 1987,1988

マルティン・ルター
1483年~1546年
神学者、牧師
宗教改革の創始者