詩編 117編2節
主の慈しみとまことはとこしえに
わたしたちを超えて力強い。ハレルヤ。[1](詩編 117編2節)
主の恵みとまことは永遠に変わりません。
恵みの王国はこの世でも非常に強いので、
決して揺れたり倒れたりしません。
私たち人間は頼りない存在で、
罪や迷妄のせいで時にはぐらついたり躓いたりしますが、
恵みはびくともしません。
私は新奇な恵みの国を必要としていません。
常に同一の恵みが今も無償で私たち皆に対して差し出されており、
私が再び恵みのもとに戻ってくるのを待っています。
この「船」は壊れません。
洗礼の力は決して消えません。
恵みの王国は崩れません。
この「詩編」が語っている通り、
主の恵みとまことは永遠に存在しつづけます。
私はたとえ船から落ちても、再び乗船します。
洗礼を捨て去ったとしても、再びそこに戻ります。
恵みの王国から迷い出てしまっても、またそこに帰ります。
洗礼と船と恵みは永遠に力強く留まりつづけます。
それらは私の躓きやぐらつきのせいで変わったりはしません。
(マルチン・ルターの旅のお弁当)
[1] 「主を賛美しなさい」という意味です。