マタイによる福音書 12章18~19節
「この僕にわたしの霊を授ける。彼は異邦人に正義を知らせる。彼は争わず、叫ばず、その声を聞く者は大通りにはいない。(マタイによる福音書 12章18~19節より)
神様はこれを「裁き」と名づけておられます。なぜなら福音は、私たち自身のあらゆる義を斥け、罪を拭い去って永遠の裁きを無効にした「キリストの義」だけを賛美し、また差し出すからです。貧しく罪のなかに死んでおり、地獄で滅ぶという裁きの下にある人間が、尊く優しいこのキリストについての御言葉以上に慰めに満ちた言葉を聞くことはありえません。もしも人がそれを本気で信じるなら、その心は喜びに溢れます。
(マルチン・ルター、宝石箱)