ローマの信徒への手紙 8章34節
だれがわたしたちを罪に定めることができましょう。死んだ方、否、むしろ、復活させられた方であるキリスト・イエスが、神の右に座っていて、わたしたちのために執り成してくださるのです。(ローマの信徒への手紙 8章34節)
悪魔よ、
もしもお前が私のことを惨めな罪人だというのなら、
「キリストは罪人のために死んでくださった」、
と私は答えよう。
しかもお前は、
私のような地獄行きの判決を受けている貧しく惨めな罪人に対して
神様がもたれている父の愛を私に思い起こさせ、
逆に神様の誉れと輝きを私に宣伝することになるのだ。
御父は御子を惜しまれず、
私たちの罪のための犠牲とされたほどに、
世を深く愛されたのだから(「ヨハネによる福音書」3章16節)。
さらにまたお前は、
愛する救い主イエス・キリストのよきみわざを私に思い出させる。
私のすべての罪は、私の上にではなくて、キリストの上にある。
主は私たちのすべての罪や悪をキリストの上に投げられたのだ。
御自分の民が犯した罪のゆえに、
神様はキリストが痛めつけられるままになさった。
そういうわけでお前は、
「罪人め」と私を責め立てたところで、
私を怖がらせることはできない。
逆にそれによって、
お前は私を大いに慰めることになるのだ。
(マルチン・ルターの旅のお弁当)