ローマの信徒への手紙 11章33節

ああ、神の富と知恵と知識のなんと深いことか。だれが、神の定めを究め尽くし、神の道を理解し尽くせよう。(ローマの信徒への手紙 11章33節)

神様のお考えとご決定は非常な高みにあるので、
その幅広さや高さは
あらゆる人間と被造物世界の理解を超えるものです。
神様は御自分の善性をあふれるように与えて、
まったくの恵みと憐れみから、
神様には本来受け入れていただけるはずのない、
罪に閉じ込められているひどく苦しみ惨めな人、
つまり、
「自分などは真理を前にして
(神様の)永遠の怒りを受けて滅びるのが当然だ」、
と告白する人を選ばれました。
それは、彼らが、
「神様がどのような神性や御心をおもちのお方か」、
を知るためでした。
神様は御子を通して、
信じる人々に
永遠の命と救いを与えることを望んでおられます。
キリストを信じる人々は、
神様の真の御心とお考えの
底知れぬ深遠を目にする機会があるでしょう。
しかし、彼らはそれを、
鏡に映して見るようにして、
啓示された御言葉を通して、
信仰において把握することができるだけであり、
それ以上のことは、
自分の考えによっては決して理解できないのです。
(マルチン・ルターの旅のお弁当)

ルターの著作の翻訳者 高木賢(フィンランド・ルーテル福音協会)
このサイトに引用されているのは聖書新共同訳です。
聖書 新共同訳:(c)共同訳聖書実行委員会

Executive Committee of The Common Bible Translation
(c)日本聖書協会 Japan Bible Society, Tokyo 1987,1988

マルティン・ルター
1483年~1546年
神学者、牧師
宗教改革の創始者