ヘブライ人への手紙 13章14節
わたしたちはこの地上に永続する都を持っておらず、来るべき都を探し求めているのです。(ヘブライ人への手紙 13章14節)
クリスチャンはこの世をたんなる「宿泊所」と見なしています。それは、ちょうど旅行者が、外国に滞在する際の宿を、たとえそれがどれほどよい所であったとしても、仮の住まいと見なし、自宅とは見なさないのと似ています。もしもクリスチャンがこの世でよい扱いを受ける場合には、彼らはそれに対して感謝します。しかし、もしも彼らの「宿泊所」が暗く寒く危険な場所に感じられるときには(こういうことがしばしばありますが)、彼らは、「これはじき終わる悪い夢にすぎず、あとでもっとよいものに変わるのだ」、と考えて自分を慰めるのです。
(マルチン・ルター、宝石箱)