コリントの信徒への手紙一 11章28節
だれでも、自分をよく確かめたうえで、そのパンを食べ、その杯から飲むべきです。(コリントの信徒への手紙一 11章28節)
自分を正しく吟味する者は、他の人々をその罪のゆえに裁いたりせず、それを忘れ去る用意ができています。彼は、自分が多くの罪や過ちによって苦しめられている身であることを知っており、それゆえキリストの恵みと助けとを強く待ち望んでいます。これこそが、最も素晴らしく最もふさわしい、聖餐式に向けて自分を整えるやり方なのです。アウグスティヌスもこう言っています、「この平和を求めているのは、飢えている者や空ろな魂だけであり、満足しきった傲慢な者はそれを必要としていません」。
(マルチン・ルター、宝石箱)